皐月文庫

銃座のウルナ

管理番号261
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最終更新日2020年8月12日
漫画 14

銃座のウルナ

伊図透

前線への軍務を志願した狙撃兵「ウルナ」は、女性ばかりが集められた最前線基地「リズル島」へ赴任する。この物語は異形の蛮族ヅードとの戦いを通じ、心身ともに傷を負ったウルナの生き様と戦争という狂乱の中で巻き起こる罪と罰とも言うべき愛のお話だ。全7巻。

すべてが架空のSFではあるが、多くの傑作作品と同様それは世界を彩るただの風景に過ぎない。全てが作家によって創造されたその世界で、人間のもしくは社会の残酷な本質を突こうとする。物語はウルナ個人のものであっても、むしろ彼女を取り巻く世界こそ綿密に描かれ、まるでヨーロッパのどこかの国で実際にあったかのようなそういう生々しさに溢れているのだ。しかしこれは少々月並みすぎる感想かもしれない。ただこの詳細な設定こそ本作の醍醐味のひとつであり、そして何故SFというジャンルで、またあれほどまでに異形の姿をした怪物をださなければならなかったのか、ここにこの物語の楽しみ方の一端があるように思う。

以前の作品も同様な異質さ、リアルさで賞歴もあるわけだが、これから先もずっと楽しみにしていきたい作家の一人。

内容を理解するには別の知識が必要か

特になし。

読み易さについて

問題はないと思う。ただいわゆる「残酷な描写」はあるので苦手な方は要注意。

誰にでもお薦めできる内容か

ハードなSFマニアには勿論、少年誌系のSF漫画から離れてちょっと毛色の違うものをと思い始めた方の導入にもよいかもしれない。

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