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最終更新日2020年8月12日
漫画
2
イエスタデイをうたって
冬目景
コミックス第1巻が発刊されたのが1999年。最終巻である11巻は2015年、足掛け16年に渡って様々な意味で読者の気を揉み続けた大作(と言っていい)。後日譚や作家へのインタビューを載せた短編集「afterword」も含めて全12巻。
携帯電話もネットのやりとりも出てこない昭和のモラトリアムを味わえる。何も起きないし、何も始まらない、だがゆっくりと確実に掛かった時間以上の緩やかさで逡巡し葛藤する、それでも爆発するような激しさは勿論なく、どちらかと言えば下流の川の流れのようなそんな静けさ。おそらくこれが等身大というやつなんだと思う。
カラスを肩に乗せたハルというヒロインも決してエキセントリックなわけではない、もちろん「ああいたよねこういう娘」ということでもなく、何というか事も無げにただ在るというようなそういう感覚(或いは)描き方がこの物語では大事なポイント。
内容を理解するには別の知識が必要か
必要なし。
読み易さについて
問題なし。
誰にでもお薦めできる内容か
特に昭和の頃に学生だった読み手、無駄に学生数が多かった団塊ジュニア世代にはスッと入るだろうと思う。
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最終更新日2020年11月9日
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